「千里眼2A号」を搭載したロケット「アリアン5」が発射台に立てられている(共同取材団)=4日、ギアナ(聯合ニュース)
「千里眼2A号」を搭載したロケット「アリアン5」が発射台に立てられている(共同取材団)=4日、ギアナ(聯合ニュース)
【ギアナ(共同取材団)聯合ニュース】韓国で独自開発した気象衛星「千里眼2A号」が、5日午前5時40分(日本時間)ごろ仏領ギアナのギアナ宇宙センターから欧州アリアンスペースのロケット「アリアン5」で打ち上げられる予定だ。

 千里眼2A号は2010年に打ち上げられた「千里眼1号」の任務を引き継ぐ重量3.5トンの気象衛星で、11年7月から韓国航空宇宙研究院や防衛大手の韓国航空宇宙産業などが開発に当たってきた。高度約3万6000キロメートルの軌道に投入され、来年7月から朝鮮半島に気象サービスを提供できる見通しだ。

 韓国科学技術情報通信部によると、千里眼2A号によりゲリラ豪雨をもたらす雲の発達を観測でき、最低でも2時間前にこれを探知可能になる。台風の進路もより正確に追跡できる。2A号は朝鮮半島の気象に加え、宇宙気象の観測も担う。

 ギアナの現地で準備作業に当たっている韓国航空宇宙研究院の関係者は4日、先週実施した打ち上げリハーサルでは特に問題は見つからなかったと伝えた。打ち上げの11時間23分前から最終カウントダウンが始まり、4時間38分前からロケットの推進剤が注入される。衛星は打ち上げの33分38秒後にロケットから切り離され、打ち上げから40分後に地上局と最初の交信を行う予定だ。

 アリアンスペースによると、アリアン5には千里眼2A号とインドの通信衛星が搭載される。


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