南北共同調査のため、京義線・都羅山駅を列車で出発する韓国調査団(写真共同取材団)=30日、ソウル(聯合ニュース)
南北共同調査のため、京義線・都羅山駅を列車で出発する韓国調査団(写真共同取材団)=30日、ソウル(聯合ニュース)
【都羅山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮の鉄道連結に向け北朝鮮区間の共同調査を行う韓国代表団を乗せた列車が30日午前、北朝鮮へ向かった。南北共同調査は同日から12月17日まで、朝鮮半島西側の京義線、同東側の東海線の順で実施される。

 列車は朝早くにソウル駅を出発し、ソウル北方の京義線・都羅山駅(京畿道坡州市)に到着した。韓国政府はここで調査団を送り出す行事を開いた。

 事業の推進経過が報告された後、あいさつに立った趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官は、「この先一つにつながる鉄道を通じて南北は共に繁栄し、朝鮮半島の平和も強固になるだろう」と述べた。金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通部長官も「南北共同繁栄の始まりを告げるもので、島のように閉ざされていた朝鮮半島の経済領土をユーラシア大陸へと拡張する触媒になる」と期待を示した。

 国会の国土交通委員会、南北経済協力特別委員会の関係者をはじめとする国会議員、市長ら地元関係者も出席した。

 北朝鮮からの出席者はなかった。韓国の列車が北朝鮮側に到着後も行事は予定していないようだ。

 列車は機関車1両と対北朝鮮制裁を免除された軽油5万5000リットルを積んだタンク車、客車など7両編成。北朝鮮の板門店駅に到着すると、機関車は切り離され韓国に戻る。代わって北朝鮮の機関車が残り6両を引き、共同調査を進める。

 韓国の列車が北朝鮮区間を走行するのは10年ぶり。2007年の南北首脳会談直後の同年12月11日から08年11月28日まで、韓国の貨物列車が都羅山駅と板門駅間を週5回往来していた。

 韓国調査団は統一部や国土交通部など関係官庁の担当者28人からなる。北朝鮮関係者と共に、この日から12月5日まで京義線の開城駅―新義州駅間(約400キロ)、12月8から17日まで東海線の元山駅―豆満江駅間(約800キロ)を調査する。

 韓国調査団の団長を務める国土国通部の林鍾一(イム・ジョンイル)課長は調査方法について、「肉眼での検査と、携帯用機器を使った構造物テストの二つで進められる」と説明した。


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