李度勲本部長(右)と米国のビーガン北朝鮮担当特別代表(資料写真)=(聯合ニュース)
李度勲本部長(右)と米国のビーガン北朝鮮担当特別代表(資料写真)=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】韓国と米国は北朝鮮核問題を巡る交渉での円滑な連携に向け、作業部会(ワーキンググループ)を20日(米東部時間)に発足させる。北朝鮮核問題を扱う6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長が米ワシントンを訪問した19日、韓国の特派員らに述べた。韓米は作業部会稼働に向け詳細事項にほぼ合意したという。朝米(米朝)対話と南北協力の進展に弾みがつくか、注目される。

 作業部会は非核化や対北朝鮮制裁、南北関係などを体系的に協議する。韓国側の代表は李氏が務め、外交部のほか、対北朝鮮懸案を担当する統一部、青瓦台(大統領府)国家安保室の実務者が参加する。米国は国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表を代表に、同省と国家安保会議(NSC)関係者が出席する。

 李氏は作業部会について、「両国のこれまでの協議を体系化し、外交部の枠にとどまらず協議の範囲を拡大するもの」と説明。また、「片方がもう片方に一方的に強要するようなシステムではない。双方の間で多くの良い協議がなされるだろう」と話し、作業部会の会合の定例化にも意欲を示した。

 20日に開かれる初会合では、韓国と北朝鮮が推進する南北の鉄道連結に向けた北朝鮮区間の共同調査と着工式に対し、韓米間の認識の隔たりを埋められるかが関心を集める。南北は朝鮮半島西側を結ぶ京義線鉄道の北朝鮮区間の現地調査を先月下旬に始める予定だったが、米国が否定的な立場のため、日程を確定できずにいるとされる。

 李氏は「韓米間の連携と協議が必要な部分は全て話し合う予定」とし、鉄道事業に関する協議の成果に期待を示した。

 同氏は2回目の朝米首脳会談の開催推進に先立つ朝米高官協議の日程に関し、「米国が(来年)1月初めごろに朝米首脳会談を開こうとしているため、今のこの時期に(高官協議を)する必要があるとみられる」としながら、双方がうまく調整するだろうと述べた。高官協議は8日に開催される予定だったが、延期されている。

 一方、米国務省は19日、ビーガン氏が翌日に李氏と協議すると発表。韓米の共通目標である最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)達成へ、双方の取り組みの調整を強化すると説明した。


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