北朝鮮に贈ったミカン　「趣旨に合わせ活用するはず」＝韓国当局者

【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部当局者は13日、記者団に対し、9月に平壌で開かれた南北首脳会談の際に北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党委員長）がプレゼントしたマツタケ2トンの返礼としてミカン200トンを贈ったことについて、「きのう輸送が終わった」として、「首脳会談のプレゼントに対する返礼として行った。（北朝鮮側が）趣旨に合わせ、分けて活用するはず」と述べた。

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　北朝鮮側はミカンをどのように分けるかなどについては言及しなかったようだ。

　韓国青瓦台（大統領府）は2万箱に詰めたミカン200トンを11～12日、軍輸送機に搭載し、平壌に輸送した。

　韓国側は、ミカンは返礼として贈ったため、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁や米国の独自制裁に反しないと判断している。ただ、最大野党「自由韓国党」の洪準杓（ホン・ジュンピョ）前代表が自身のフェイスブックに「箱の中にミカンだけが入っていると信じる国民が果たしてどれだけいるのか」として、文在寅（ムン・ジェイン）大統領側は南北首脳会談の見返りとして数億ドルを北に送金した前歴もあり、最近は国連制裁を無視し、石炭を密かに取り引きした事件もあったと書き込むなど、保守系野党などからはミカンの贈り物に対する批判の声も出ている。