KDIは5日に下半期の経済に関する説明会見を行った=(聯合ニュース)
KDIは5日に下半期の経済に関する説明会見を行った=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は6日に発表した報告書「2018年下半期経済展望」で、韓国の18年の実質国内総生産(GDP)成長率を上半期時点の予測から0.2ポイント引き下げ2.7%と見通した。19年成長率も0.1ポイント引き下げ2.6%と予想した。輸出の伸びが緩やかになるなか、設備・建設投資が急減するなど投資を中心に経済成長の勢いが急激に弱まっているためとしている。 今年の成長率が2.7%なら、欧州の債務危機で輸出が苦戦した12年(2.3%)以来の低水準となる。 KDIは今年の設備投資の増加率見通しを従来の3.5%からマイナス1.8%に、建設投資はマイナス0.2%からマイナス3.6%にそれぞれ下方修正した。来年も建設投資は3.4%減と不振が続くと見通した。 民間消費の増加率は今年の2.8%から来年は2.4%に鈍化すると予測した。 輸出は半導体を中心に良好な流れを維持しているが、その他品目が振るわず産業別の実績の差が次第に広がっていると指摘した。また、輸出増加率が世界貿易量の増加率を下回るなど、製造業の競争力低下に対する懸念が強まりつつあるとした。 KDIは今年の就業者増加数の見通しを上半期に予測した20万人台半ばから7万人に、来年は20万人台前半から10万人に、それぞれ大幅に引き下げた。また、失業率は今年、来年ともに3.9%と、01年(4.0%)以来の高水準を記録すると見通した。 KDIは、製造業の競争力を強化し、サービス産業で新たな成長エンジンを発掘するなど、成長の持続可能性を高めるための政策的努力が切実に求められると指摘している。
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