大法院は宗教的な信念で兵役を拒否した男性に無罪を言い渡した(コラージュ)=(聯合ニュース)
大法院は宗教的な信念で兵役を拒否した男性に無罪を言い渡した(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の大法院(最高裁)は1日、宗教的な信念により兵役を拒否し、兵役法違反などで起訴された宗教団体信徒の男の上告審で、「正当な兵役拒否の事由」に当たるとして、懲役1年6か月を言い渡した二審判決を破棄し、差し戻した。大法院は2005年、宗教的な理由で兵器を拒否することは正当な兵役拒否に当たらないとして有罪を言い渡していた。

 大法院は男が兵役拒否の事由として示した宗教的な信念、良心的な自由は兵役義務という憲法的な法益より優越した価値だと認め、「刑事処罰することは良心自由の過度な制限になるか、本質的内容に対する脅威になる」と判断した。

 同判断は別の訴訟にも影響を与えるとみられる。現在、大法院で審理中の宗教・良心的な兵役拒否事件は227件で、いずれも無罪が言い渡される見通しだ。


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