閣議で発言する文大統領=23日、ソウル(聯合ニュース)
閣議で発言する文大統領=23日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は23日、青瓦台(大統領府)で閣議を主宰し、9月の北朝鮮との首脳会談で署名した平壌共同宣言と南北が締結した「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」の批准について、「南北関係の発展と軍事的な緊張緩和は、朝鮮半島の完全な非核化をより容易にし、促進する役割を果たすだろう」と述べた。

 

 文大統領は「きょうは平壌共同宣言と軍事分野合意書を発効させるための批准案を審議する」としながら、「国民の生命を保護し安全を図る道であるだけでなく、朝鮮半島の危機要因をなくすため韓国経済にも役立つ」と説明。これまで不利益を被ってきた北朝鮮との境界地域の住民にまず恩恵がいくとの見解を示した。

 政府はこの場で平壌共同宣言と軍事分野合意書を閣議決定する。文大統領が署名し、批准されることになる。文大統領は「批准される合意書などが着実に履行されるよう、各官庁が力を合わせてほしい」と促した。

 一方、文大統領はこのほどの欧州歴訪を、「政府が推進中の朝鮮半島平和プロセスに対する幅広い支持を取り付けることができた」と評した。ローマ法王が北朝鮮・平壌訪問の意向を表明するなど、最大限支持する姿勢を示したとも言及した。

 文大統領は「このように朝鮮半島平和プロセスへ国際社会の認識が一致しているだけに、当事者であるわれわれの役割と責務は一層重さを増す」としながら、「この機会に朝鮮半島から核の脅威を完全に取り除き完全な平和を築けるよう、国民の皆さんも心を一つにしてほしい」と呼びかけた。


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