法王フランシスコ(左)と文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
法王フランシスコ(左)と文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【バチカン聯合ニュース】欧州歴訪中の文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は16日(現地時間)、最初の訪問国フランスからイタリアへ移動する。18日正午にはローマ法王庁(バチカン)で法王フランシスコと会談し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)からの平壌招請を伝える予定だ。法王の返答に世界の耳目が集まる。

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 金委員長は9月の南北首脳会談で、法王を北朝鮮に招きたいとの意向を示した。文大統領は法王との会談で金委員長の意向を伝え、訪朝を打診するとみられる。

 これに関し、韓国与党「共に民主党」の李海チャン(イ・ヘチャン)代表は15日(日本時間)に党内の会合で、「私が聞いたところでは、法王は来春訪朝したがっているという話がある」と言及した。聯合ニュースの報道内容を海外メディアが引用し、法王庁では訪朝の時期まで特定した発言がなぜ出たのか、韓国側に問い合わせたとされる。

 法王庁側は聯合ニュースの取材に、「まだ正式に招請を伝えられておらず、法王庁として話せることはない」と、慎重な姿勢を示した。

 ある消息筋は、法王が外国を訪問する場合、当該国の首脳からの正式な招請状とカトリック司教協議会の招請状がそれぞれ必要だが、カトリック教会の司祭も司教協議会もない北朝鮮はこうした条件を満たすことができないと指摘。一方で、「法王が南北の緊張解消に向けた対話と和解を常に強調してきただけに、北朝鮮の特殊な状況を考慮し、法王庁が一般的な海外訪問地選定の基準を適用しない可能性もある」との見解も示した。


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