韓国で3年ぶりにMERSの発生が確認された(コラージュ)=(AFP=聯合ニュース)
韓国で3年ぶりにMERSの発生が確認された(コラージュ)=(AFP=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部の疾病管理本部は15日、9月に約3年ぶりに中東呼吸器症候群(MERS)への感染が確認されたソウル在住の60代男性が完治したことを受け、MERSの感染状況が16日午前0時で終了すると明らかにした。 今回の措置は、世界保健機関(WHO)の基準に従ったもの。WHOはMERS感染が確定した日から最長潜伏期間(14日)の2倍の日数が過ぎるまで新たに患者が発生しなかった場合、状況を終了できると規定している。9月8日に感染が確定した男性はソウル大病院で隔離治療を受けていたが、検査の結果、同月17日に陰性と確認され、完治したと判定された。 疾病管理本部は9月21日に今回の患者からのMERSの追加感染の可能性は非常に低いと明らかにしており、同月22日午前0時に感染症の危機警報レベルを4段階の下から2番目の「注意」から一番下の「関心」に引き下げた。 ただ海外からMERSが流入する可能性は依然として残っているため、警戒を続ける方針だ。同部は今回の対応過程で指摘された問題点を点検し、MERSへの対応システムを改善することを決めた。 また、MERSの国内流入を予防するため、中東を訪問する場合には手洗いなど衛生管理を徹底することのほか、旅行中の農場訪問の自粛、ラクダとの接触禁止、非加熱または生のラクダ肉の摂取禁止などを呼びかけた。 このほか、診療目的以外での現地医療機関の訪問を控え、入国時に健康状態質問票を詳細に作成するなど、検疫に積極的に協力するよう求めた。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0