南北は板門店一帯で、それぞれ20日まで地雷の撤去作業を行う。この作業が始まったことを受け、軍はJSAを非武装化した後に適用する勤務規則などを話し合う南北と在韓国連軍司令部の3者協議の準備に入るもようだ。この協議では、JSA内の軍事境界線を越えた民間人や観光客が相手側に越境する場合に備えた対策も議論するとみられる。
また、武装していない韓国軍と北朝鮮軍の将兵35人(幹部5人・兵士30人)ずつが一緒に勤務する共同警備の形に戻すための話し合いも行われる予定だ。
JSAには本来、朝鮮戦争の休戦協定の精神に基づき軍事境界線の表示もなく、双方を自由に往来できた。だが、米兵2人が北朝鮮側の攻撃で殺害された1976年の「ポプラ事件」以降、板門店内に軍事境界線が表示され、混在していた南北の見張り所も分離された。南北の将兵間の会話も禁止され、韓国側の警備兵は視線を隠すため、黒いサングラスを着用している。南北の警備兵は拳銃で武装している。
国防部はあわせて、鉄原のDMZ内の「矢じり高地」での地雷撤去作業も始まったと伝えた。朝鮮戦争戦死者の遺骨の南北共同発掘に向けた準備の一環で、11月30日まで行われる。
矢じり高地は朝鮮戦争中の1953年、韓国軍と国連軍が中国人民志願軍と戦い勝利した地で、韓国軍戦死者の遺骨約200柱、米国やフランスなど国連軍戦死者の遺骨約300柱が埋まっていると推定される。南北は同地で来年4月から10月にかけ試験的に共同遺骨発掘を行うことにしている。
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