南北はJSAを非武装化することで合意している(コラージュ)=(聯合ニュース)
南北はJSAを非武装化することで合意している(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】南北軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)や韓国北東部の江原道・鉄原の非武装地帯(DMZ)で地雷を撤去する作業が10月1日から始まる。 地雷撤去は平壌で開かれた南北首脳会談で署名された軍事分野の合意書の本格的な履行を意味する。 韓国軍関係者は30日、「あすからJSAをはじめ、試験的な共同遺骨発掘地域である鉄原の『矢じり高地』で地雷の撤去作業が行われる」と明らかにした。 合意書で南北は10月1日から20日に板門店一帯で、11月30日まで矢じり高地で地雷を撤去することにした。 韓国軍関係者は「JSA地域は人の往来が多く、地雷はないとみられる」としながらも、「とりあえず地雷の有無を確認する」と述べた。ただ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が1回目の会談で2人だけで会談した「徒歩の橋」周辺の湿地は人の通行が不可能で作業が難しいとされ、地雷撤去は行わないという。 同関係者によると、北朝鮮も韓国軍の作業時間に合わせ、地雷の確認と撤去作業を行うとみられる。 南北は合意書で地雷を撤去し、JSAを非武装化することを明記した。武装していない韓国軍と北朝鮮軍の将兵35人(幹部5人・兵士30人)ずつが一緒に勤務する共同警備の形に戻す。 JSAは本来、朝鮮戦争の休戦協定の精神に基づき、軍事境界線の標識もなく、双方を自由に往来していた。だが、米兵2人が北朝鮮側の攻撃で殺害された1976年の「ポプラ事件」以降、板門店内に軍事境界線が表示され、南北の哨戒所も分離された。南北の将兵間の会話も禁止され、韓国側の警備兵は視線を隠すため、黒いサングラスを着用している。南北の警備兵は拳銃で武装している。 一方、矢じり高地には韓国軍の遺骨約200柱、米国やフランスなど国連軍の遺骨約300柱が埋葬されていると推定される。同地は朝鮮戦争中だった1953年、韓国軍と国連軍が中国人民志願軍と戦い勝利した地域である。南北は同地で来年4月から10月に試験的に共同遺骨発掘を行うことにしている。
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