助手席の同乗者がシートベルトを着用していない状態で走行する車両=(聯合ニュース)
助手席の同乗者がシートベルトを着用していない状態で走行する車両=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で28日から全ての車両で後部座席でもシートベルト着用を義務化する内容などが盛り込まれた道路交通法改正案が施行される。警察庁が27日発表した。 運転手や同乗者がシートベルト非着用で摘発された場合、運転手に過料3万ウォン(約3000円)が科される。 タクシーとバスについては、運転手が乗客にシートベルトの着用を促しても聞き入れない場合、それぞれ対応するのが難しいことなどから過料は科されない。 またシートベルト非着用者が13歳未満の児童であれば過料は6万ウォンになる。6歳未満の場合はチャイルドシートを使用しなければならず、違反した場合は6万ウォンが科される。 シートベルト着用義務化は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でもほとんどが韓国より早く導入した。韓国は1990年に高速道路と自動車専用道路での全座席のシートベルト義務化を導入し、今年にになって一般道路を含むすべての道路での着用を義務化した。 シートベルトの着用率もOECD内では低い水準だ。OECDの2017年の報告書によると、韓国のシートベルト着用率は前部座席が88.5%、後部座席は30.2%だった。オーストラリアは前部97%・後部96%、ドイツは前部98.6%・後部99%など、多くの国は80~90%台の高い着用率となっている。 警察は車両の通行に支障がない場所で事前に取り締まりを予告する立看板を設置するなどの方式で取り締まりを行う方針だ。 また自転車を飲酒運転すれば過料3万ウォン、血中アルコール濃度の検査に応じなければ過料10万が科される。自動車の場合、血中アルコール濃度0.05%以上が検出されると運転免許が停止され、自転車もこの基準を適用する。 警察は自転車の飲酒運転が疑われる場合や、自転車による交通事故が発生した場合などに限り、飲酒の有無を調べる方針だ。 さらに自転車の運転者と同乗者にはヘルメットの着用が義務付けられる。ただ罰則規定はない。適用対象となるのは道路法上の道路と自転車道路に限定される。 警察によると韓国の交通事故による死亡者は2016年4292人、17年4185人で今年は8月までに2043人となっている。警察は今年の交通事故による死亡者を4000人未満にすることを目標にしている。
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