共同宣言に署名した文大統領(左)と金委員長。会談のためソウルに設置されたプレスセンターのモニターから=19日、ソウル(聯合ニュース)
共同宣言に署名した文大統領(左)と金委員長。会談のためソウルに設置されたプレスセンターのモニターから=19日、ソウル(聯合ニュース)
【平壌(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は19日午前、18日に続いて平壌で会談し、「平壌共同宣言」に署名した。

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 宣言は「朝鮮半島を核兵器と核脅威がない平和の地にしていかなければならず、このため必要な実質的な進展を速やかに図っていくことで認識を共にした」と明記。「北側は東倉里の(ミサイル)エンジン実験場やミサイル発射台を関係国の専門家たちの参観の下で永久的に廃棄することにした」として、「北側は米国が朝米(米朝)共同声明の精神に基づき、相応の措置を取れば、寧辺の核施設の永久的な廃棄のような追加的な措置を継続的に取っていく用意があることを表明した」との内容を盛り込んだ。

 また、「南北は朝鮮半島の完全な非核化を推進していく過程で共に緊密に協力していくことにした」と表明。「金委員長は文大統領の招待を受け、近いうちにソウルを訪問することにした」とした。

 軍事的な緊張緩和については、「南北は非武装地帯をはじめとする対峙(たいじ)地域での軍事的な敵対関係の終息を朝鮮半島全域での実質的な戦争危険の除去や根本的な敵対関係の解消につなげていくことにした」と明記した。

 南北関係の発展に関しては、年内に東海線・西海線の鉄道と道路を連結するための着工式を開き、開城工業団地と金剛山観光事業を優先的に正常化する問題を協議するとした。離散家族問題の根本的な解決のための常設面会所の早期開所や映像再会、映像手紙の交換なども進める計画も盛り込んだ。

 文化・芸術分野の交流拡大に向け、平壌芸術団のソウル公演や2032年夏季五輪の南北共同開催、日本による植民地時代に起きた「三・一独立運動」(1919年)の100周年記念行事などについても実務協議を行うとした。


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