4月の南北首脳会談で金正恩氏と握手を交わす康長官(右)=(聯合ニュース)
4月の南北首脳会談で金正恩氏と握手を交わす康長官(右)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は北朝鮮の平壌を公式に訪問する初の韓国外交部長官として、南北歴史にその名を刻むことになった。 青瓦台(大統領府)が16日に発表した南北首脳会談の公式訪朝団に康長官が含まれた。外交部などによると、韓国の外交部長官が公式に平壌を訪問した例はない。 2000年と2007年の南北首脳会談の公式訪朝団に外交部関係者は一人も含まれていなかった。07年の首脳会談には外交部次官補が一般訪朝団に含まれたことはある。 康長官が今回の公式訪朝団に含まれたのは、今年4月の首脳会談と同様に国際懸案の非核化問題が議題になっていることや、現在の局面が南北、朝米(米朝)間で同時に進んでいることなどを踏まえたものとみられる。 ただ、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長らの別の外交部関係者は訪朝団に含まれなかった。 一方、退任が決まっている宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官も今回の公式訪朝団に名を連ねた。宋氏は朴槿恵(パク・クネ)前政権下で軍情報部隊が戒厳令の布告を検討する文書を作成していたことへの対応などが問題となり、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が8月末に実施した内閣改造で退任が決まった。ただ、後任の任命手続きが終わっておらず、今回の公式訪朝団に含まれたとみられる。宋氏は「最後の任務」として、平壌で軍事的緊張緩和や戦争危険の解消を骨子とする「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」締結を議論する見通し。
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