文大統領は「北は完全な非核化を約束し、これに向けさまざまな実践的な措置を取った」とし、「核・ミサイル(の開発)、さらなる実験を一切しないと約束し、実際に昨年11月以降は挑発を行っていない」と述べた。
韓米両国はこれに米軍の戦略兵器を投入した合同軍事演習を中断することで応じ、北朝鮮もまた朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨を返還し、9日の建国記念日の閲兵式(軍事パレード)に中長距離ミサイルを登場させないなど「誠意」を見せたと説明した。
特に、「北はそれに対する相応の措置を米国に要求している」とし、「北が取った措置は一つ一つが不可逆的なのに軍事演習の中止はいつでも元に戻せる。だから追加の行動を要求するなら米国が相応の措置を取るべきだ」という北朝鮮の思いが朝米交渉の行き詰まりの原因だと指摘した。その上で「接点を見いだし、対話を再び推進させて非核化し、(米国が)相応の措置を取るようにすることが、われわれの役割だ」と強調した。
一方、南北関係と関連し、「本格的な関係発展は対北制裁が解除されてから、またそれ以前に北の非核化が完成してこそ可能だろうが、その前であってもできる範囲で関係を実質的に発展させられるよう努力する」と述べた。
また、今の段階で必要なことは南北間の軍事的緊張と衝突の可能性をなくすことだとの認識を示し、今回の首脳会談でこれを話し合うと説明した。
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