韓国の仁川空港で体温チェックを受ける中東ドバイ出発便の乗客(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国の仁川空港で体温チェックを受ける中東ドバイ出発便の乗客(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で3年ぶりに中東呼吸器症候群(MERS)感染が確認されたことを受け、韓国の航空各社が対応に追われている。

 大手の大韓航空は12日、ドバイを出発する全機材を対象にあらためて消毒作業を行っていると説明した。航空機に用いる消毒剤は、MERSコロナウイルスに対する殺菌効果が1週間程度持続する。また、MERSへの備えとして週内に大型旅客機全てに、マスクや全身防護服、ゴーグル、手袋などのセットを積む予定だ。

 保健福祉部の疾病管理本部の指針に従い、感染が疑われる乗客が機内に見つかった場合の手順を熟知し、搭乗前の体温測定なども行っている。社内には、対応や行動指針の周知、教育を担当する組織を設けた。

 アシアナ航空は状況を注視しながら、疾病管理本部の指針にすぐに従える態勢を整えている。

 航空会社はその一方で、乗客が心配しすぎる必要はないとする。航空機には先端技術を用いた、ろ過機能を備えた空気循環装置があり、咳やくしゃみによる空気感染の力を著しく弱めることができる。これまで機内でMERSに感染したケースもないという。


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