文大統領(左)と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
文大統領(左)と金委員長(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は来月5日、平壌に特別使節団を派遣する。青瓦台(大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官が31日、発表した。 朝鮮半島の非核化を巡る北朝鮮と米国の交渉が膠着(こうちゃく)しているとの指摘が一部でささやかれる中、今回の特使団派遣により、9月に開催を予定している南北首脳会談の準備が本格化し、状況打開につながるのか注目が集まる。 韓国政府はこの日午前、北朝鮮に通知文を送って特使団の派遣を提案。北朝鮮が受け入れを表明したという。 金報道官は特使団について、「(9月中の平壌開催で合意している)南北首脳会談の具体的な日程や南北関係の発展、朝鮮半島の非核化、平和定着などを幅広く協議する」とし、「重要な時期に南北首脳会談が開かれるため、南北が緊密に、内容の濃い会談をするために特使団が平壌に行くことになった」と説明した。 また、「韓国側だけが(特使の派遣を)考えたわけではなく、南北双方がいろいろなルートを通じてこの問題を協議した。この時点で特使の派遣が必要だと判断した」と述べた。 特使の人選や特使団の規模に関しては「まだ決まっておらず、協議する予定」と説明した 9月5日に決まった理由については、「南北首脳が9月中に平壌で会談するため、その合意内容を守るためには9月5日よりも遅くなってはならないと判断したようだ」と説明した。 北朝鮮が建国記念日とする9月9日まで特使団が北朝鮮にとどまる可能性については、「9月5日に行って9日までいるのは期間が長いのではないか」と述べた。 特使団が北朝鮮で誰と会うかについては、検討している内容はあるが決定していないとし、決定すれば、誰が誰に会うのか、何日滞在するのか、どのように訪朝するのかなどについて発表すると伝えた。 南北首脳会談を巡る交渉が円滑に進まなかったために特使団を派遣することにしたのかとの質問に対しては、「円滑でなければ特使団自体が行けないだろう。きわめて正常な協議の過程(での訪朝)」と答えた。  金報道官は南北間には多様な対話ルートがあり、ポンペオ米国務長官の訪朝中止が決まった後も対話を続けており、その対話の結果が特使団の派遣と説明した。 また「南北首脳会談の内容についてわが政府と米国は常に緊密に情報を交換し、協議している」と強調した。 
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0