朴槿恵前大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
朴槿恵前大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪などに問われた韓国前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(66)の控訴審判決公判が24日午前、ソウル高裁であった。高裁は朴被告に一審より重い懲役25年、罰金200億ウォン(約19億9000万円)=求刑・懲役30年、罰金1185億ウォン=を言い渡した。一審では懲役24年、罰金180億ウォンだった。朴被告はこの日も出廷しなかった。 朴被告は崔被告と共謀し、崔被告が実質支配した文化支援財団とスポーツ支援財団に774億ウォンを拠出するよう大企業に強要した罪などで、昨年4月17日に起訴された。サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長から、乗馬選手だった崔被告の娘への支援費など433億ウォン相当の賄賂を受け取ったり受け取ろうとしたりした罪や、政権に批判的な文化・芸術界関係者や団体をリストアップして支援対象から外させた罪、青瓦台(大統領府)秘書官を通じて青瓦台や官庁の機密文書を崔被告に渡した罪など、罪状は18に上る。今年4月の一審で地裁はこのうち16の罪状を有罪と認定した。 高裁はサムスンからの収賄を巡り、一審で無罪と判断した英才センターへの後援金を賄賂と認めた。サムスングループ内に李副会長への経営権の継承作業に対する「包括的懸案」があり、朴被告との間で暗黙の口利きがあったと判断した。 ただ、サムスンが文化支援財団とスポーツ支援財団に出した支援金は一審と異なり、賄賂と認めることは難しいと判断した。 一方、高裁は朴被告が出廷を拒否したことについて、「正当な理由なしに法廷出席を拒否し、国政介入問題と関連した真相究明を期待する国民の望みを徹底的に無視した」と断じた。
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