全ての日程を終え、韓国側離散家族は午後1時半にバスで金剛山を出発した(ニュース通信取材団)=22日、金剛山(聯合ニュース)
全ての日程を終え、韓国側離散家族は午後1時半にバスで金剛山を出発した(ニュース通信取材団)=22日、金剛山(聯合ニュース)
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事は22日、北朝鮮南東部の金剛山で1回目行事の全日程を終えた。 面会時間の終了を知らせる案内放送が流れると、参加者はその場を離れることができず、名残惜しそうに涙を流した。 ハン・シンジャさん(99)は北朝鮮側から参加した2人の娘と離れることができず、娘たちの手を握ってただ涙を流し、娘たちも母親の手を離そうとしなかった。北朝鮮側の関係者が説得にあたり、ハンさんと2人の娘はそれぞれの帰路についた。  面会の終了時間が近づくと、参加者たちは別れの悲しみを歌で紛らわした。  イ・ジョンフンさん(82)と対面した北朝鮮の親族は「お気をつけて、また会いましょう」という歌詞の歌を繰り返しながらほかの家族たちとも踊った。またほかの参加者たちも「故郷の春」や北朝鮮の歌謡曲「パンガプスムニダ(うれしいです)」、民謡「アリラン」などを歌い、別れを惜しんだ。  イ・ギスンさん(91)は、北朝鮮から参加した息子、リ・ガンソンさんを抱きしめ、自分のことを忘れないようにと頼んだ。リさんは父親に「元気で長生きしてほしい。そうすればまた会える」と伝えた。 キム・ビョンオさん(88)は妹との別れに涙を止めることができず、妹も目頭を押さえながら、「兄さん泣かないで」と声をかけた。 ペ・スンヒ(82)さんは姉と妹の手を握り、「今は100歳時代だから長生きして、また会おう」と再会を約束した。  イ・グムソムさん(92)は息子のリ・サンチョルさんの顔をなでながら静かに言葉を交わした。 南北の家族は2時間、別れのあいさつを交わし、続いて1時間、参加者全員で昼食を囲んだ。当初は昼食を合わせて2時間の面会予定だったが、韓国側の提案を北朝鮮側が受け入れ、3時間を共に過ごせることになった。 韓国側離散家族は午後1時半にバスで金剛山を出発した。 2回目の再会行事は24~26日に行われ、北朝鮮側の離散家族83人が韓国の家族と会う。
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