金永春氏(資料写真)=(聯合ニュース)
金永春氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、金永春(キム・ヨンチュン)元人民武力部長が死去したと報じた。人民武力部長は現在の人民武力相(国防相に相当)で、金氏は故金正日(キム・ジョンイル)総書記時代を代表する軍部の実力者とされる。

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 中央通信は「労働党中央委員会・中央軍事員会・朝鮮民主主義人民共和国国務委員会・最高人民会議常任委員会」連名の訃報を発表し、金氏が「急性心筋梗塞で8月16日3時10分、82歳で惜しまれつつ逝去した」と伝えた。

 訃報は金氏を「革命武力の強化発展に大きく貢献した堅実な老革命家」としながら、「党中央委員会と国防委員会、軍隊の責任ある位置で事業する全期間、高い軍事的資質と指揮能力をもって党の軍事路線を貫徹し、社会主義祖国を守護するための闘争に積極的に寄与した」と評した。

 金氏は金総書記時代を代表する軍部の実力者で、革命第2世代。2007年に北朝鮮の最高国家機関だった国防委員会の副委員長に任命され、09年からは軍を率いる人民武力部長を兼任した。11年の金総書記の葬儀で霊きゅう車を護衛した「軍部4人衆」の一人でもあった。その後は党中央委員会部長、人民武力省総顧問を歴任し、16年には「人民軍元帥」の称号を授けられた。

 中央通信は、金氏の葬儀が国葬として執り行われると伝えた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)を委員長とする国家葬儀委員会が設けられたという。


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