韓国労働団体の組合員らに見送られてホテルを後にする北朝鮮代表団=12日、ソウル(聯合ニュース)
韓国労働団体の組合員らに見送られてホテルを後にする北朝鮮代表団=12日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮の労働団体による「南北労働者統一サッカー大会」に参加した北朝鮮の労働団体、朝鮮職業総同盟(職総)の朱英吉(チュ・ヨンギル)中央委員会委員長ら代表団64人が12日、3日間の韓国滞在を終え、ソウル市内のホテルから北朝鮮に向かった。 大会を主催した韓国労働組合の二大全国組織、韓国労働組合総連盟(韓国労総)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)の組合員や市民ら約100人がホテルの前で見送り、「われわれは一つだ」と声を上げた。北朝鮮代表団は手に持った朝鮮半島旗を振って応えた。 代表団はバスでソウル北方の都羅山南北出入事務所に向かい、同事務所で手続きを終えた後、軍事境界線を越えて北朝鮮に戻る。 10日に韓国入りした代表団は、11日にソウルのワールドカップ競技場でサッカーの試合に臨んだ。この日はソウル・東大門市場の劣悪な労働環境の改善を求めて1970年に焼身自殺した労働運動家の全泰壱(チョン・テイル)氏や、統一運動家の文益煥(ムン・イクファン)牧師らの墓地を訪れた。  滞在中に韓国側との労働団体代表者会議などを行ったほか、朝鮮半島の統一問題に取り組む韓国の社団法人「民族和解協力汎国民協議会」の金弘傑(キム・ホンゴル)代表常任議長と交流活性化策などを協議した。11日の歓迎夕食会にはソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長も出席した。 同大会は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が「板門店宣言」に署名した4月の首脳会談以降、初めて開かれる南北民間団体によるイベント。民間交流の活性化の呼び水になると期待される。 南北労働者統一サッカー大会は1999年に北朝鮮・平壌で初開催され、今回は4回目となる。
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