2015年10月に平壌で開かれた南北労働者サッカー大会=(聯合ニュース)
2015年10月に平壌で開かれた南北労働者サッカー大会=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮の民間団体が主導する交流行事「南北労働者統一サッカー大会」が3年ぶりに開催され、11日午後4時からソウルのワールドカップ競技場で試合が行われる。 試合は韓国労働組合総連盟(韓国労総)代表チームと朝鮮職業総同盟(職総)の建設労働者チーム、全国民主労働組合総連盟(民主労総)代表チームと職総の軽工業労働者チームがそれぞれ対戦する。主催側は約3万人の観戦を見込んでいる。 南北労働者統一サッカー大会は1999年に北朝鮮・平壌で初開催され、今回は4回目となる。これまで南北の民間団体による交流行事として、南北統一を後押しする役割を果たしてきた。 特に今大会は文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が「板門店宣言」に署名した4月の南北首脳会談以降、初めて開かれる南北の民間団体によるイベントであることから、民間交流活性化の呼び水になると期待される。 10日午前にソウル北方の都羅山南北出入事務所を通り韓国入りした職総の朱英吉(チュ・ヨンギル)中央委員会委員長をはじめとする代表団64人は、この日午前にソウル市内のホテルで韓国側との労働団体代表者会議を行い、今後の交流などについて議論する計画だ。またソウル市の竜山駅に設置された日本による植民地時代に強制徴用された労働者を象徴する像への献花も行う。 12日にはソウル・東大門市場の劣悪な労働環境の改善を求めて1970年に焼身自殺した労働運動家の全泰壱(チョン・テイル)氏や、統一運動家の文益煥(ムン・イクファン)牧師らの墓地を訪れた後、都羅山南北出入事務所から北朝鮮に戻る予定だ。 朱氏は韓国入り後に開いた韓国労総、民主労総との共同記者会見で今回のイベントについて、板門店宣言を先頭に立って実践していこうとする南北労働者の熱い意気込みを再び強く示し、統一運動の新たな活力を広める契機になるだろうと期待を示した。
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