昨年9月、犬肉食の賛成派と反対派がそれぞれ行ったデモの様子=(聯合ニュース)
昨年9月、犬肉食の賛成派と反対派がそれぞれ行ったデモの様子=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は10日、公式ホームページに寄せられた「犬を家畜から除外し、犬の食用を禁じてほしい」とする国民の請願に対し、「家畜から犬が外されるよう関連規定の整備を検討する」との立場を示した。韓国では滋養食として犬肉を煮込んだ鍋料理を食べる習慣が残る。 この日、青瓦台のインターネット放送に出演したチェ・ジェグァン青瓦台農漁業秘書官は、「(現行法は)政府が食用犬の飼育を認めていると誤解を受ける可能性がある。畜産法に関する規定の整備を検討する」と述べた。 また、「動物保護と動物福祉に対する関心が高まるなか、動物を家畜とのみ定義した既存の制度は時代に合わない面もある」と説明。2004年には国民の89.5%が犬鍋料理の販売を禁じる必要はないとしていたが、今年の調査では犬肉食に賛成したのは18.5%にとどまったと述べ、犬肉を食べることに対する社会の意識が変化していると強調した。 チェ氏は一方で、法で犬の食用を禁じることに対しては、最近の世論調査で反対が51.5%で賛成(39.7%)を上回ったことを挙げ、「社会的議論に応じて段階的に制度が改善されるものと期待している」と述べた。現在、食用の全面禁止を含む関連法案が発議されているとし、政府も関連の議論に積極的に加わる方針だと伝えた。
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