会見する尹首席秘書官=3日、ソウル(聯合ニュース)
会見する尹首席秘書官=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、軍情報部隊、国軍機務司令部の改革案に対する検討を踏まえ、新たな機務司令官に陸軍特殊戦司令官の南泳臣(ナム・ヨンシン)中将を任命した。李錫九(イ・ソック)機務司令官の更迭とも受け止められる。青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が会見で、夏休みを取っている文大統領のこうした指示事項を発表した。

 尹氏によると、文大統領は前日に国防部の機務司令部改革委員会と国防部長官がまとめた改革案の報告を受け、機務司令部を全面的かつ速やかに改革するため、現在の司令部を根本的に再編し直し、過去と切り離された「新たな司令部」を創設するよう指示した。

 機務司令部は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の退陣を求めて開かれた大規模集会を鎮圧するため戒厳令の布告を検討する文書を権限を越えて作成していた疑いや、2014年に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故の犠牲者遺族を調査していた疑いが持たれており、軍と検察が合同で捜査に当たっている。

 文大統領は国防部長官と新任の機務司令官に対し、セウォル号遺族への調査や戒厳令検討文書の作成などの違法行為への関与者を自隊復帰させるよう指示したという。


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