正しい未来党、リビアでの韓国人拘束に関して政府の対応を憂慮「救出に向け何をしていたのか」=韓国(提供:news1)
正しい未来党、リビアでの韓国人拘束に関して政府の対応を憂慮「救出に向け何をしていたのか」=韓国(提供:news1)
韓国・正しい未来党は去る1日、リビアで韓国人が武装勢力に拉致され、27日間拘束されていることに関連し、「政府は拘束された国民の救出に向け、すべての方法を動員し、最善を尽くすべき時」と述べた。

 シン・ヨンヒョン首席報道官はこの日の論評で「韓国政府は先月6日、embargo(特定の日時までニュースを報道しないよう、報道機関に出される要請)を要請し、武装勢力による拉致映像がきょう公開されたためembargoを解除した」とし、「この27日間、文在寅(ムン・ジェイン)政府は拘束された国民の救出に向け、何をしたのか」と言及した。

 シン氏はまた、「外交部当局者が公開された映像を見て『健康状態は良好で、勢力は映像内で自身の身分や正体を明かしておらず、特別な要求もないというのは特異だ』と述べるなど、政府はこの間どんな武装勢力に拉致され、要求条件が何なのか…、真相確認さえ成されていないのではないかと憂慮せざるを得ない」と指摘した。

 これを前に外交部は1日、先月6日午前8時(現地時間)にリビア西部で韓国人1人がフィリピン人3人と共に武装勢力によって連れ去られ、27日間に渡って拘束されていることを明らかにした。

 外交部によると、拉致された韓国人は現地企業に勤務する60代序盤の男性で、長期間、リビア現地に滞在していることが確認された。この企業の関係者が同日の午前8時55分ごろ、「武装兵らが会社施設に侵入し物品を強奪、職員らを連れ去った」と通報したという。

 駐リビア大使館は通報を受けた直後、大使と公館職員2人を派遣。また、大使を班長とする現地非常対策班を稼動し、リビア外交部および内務部など関係当局に接触して事件解決に向けた協力を要請した。

 外交部も事件発生当日の午後9時、関係部署間の対策会議を緊急開催し、国民の所在を確認、安全な帰還を目指し方案を協議した。その後は24時間体制で対応にあたっている。

 そんな中、リビアの有力メディア「218ニュース」はフェイスブックを通して被害者とみられる人物の動画を公開した。映像には、自身を韓国人だと話す男性1人とフィリピン国籍だとする男性3人が登場し、助けを求めている。韓国人とみられる男性は、英語で「大統領、どうか助けてください。私の祖国は韓国」と話した。映像からは、武装勢力の一員と推定される人物が銃を持って側に立つ姿が確認できる。

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