烏山基地に待機する米軍輸送機=26日、京畿道・平沢(聯合ニュース)
烏山基地に待機する米軍輸送機=26日、京畿道・平沢(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争の休戦協定締結から65年となる27日の朝、朝鮮戦争で戦死したり行方不明になったりした米兵の遺骨を北朝鮮から移送するための米軍輸送機が、ソウル南方にある米空軍烏山基地から北朝鮮へと向かった。韓国政府の関係者は、同輸送機が午前6時55分に北朝鮮東部・元山の葛麻空港に到着することが予想されるとしながら、「きょう戻るものと承知している」と伝えた。

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 この関係者は「北には遺骨送還用の木箱55個が渡っているが、実際に移送される遺骨が何柱になるかは、現時点では分からない」とした。

 輸送機は葛麻空港で米兵の遺骨の引き渡しを受け、烏山基地に戻るとされる。遺骨引き取りにあたり、米国防総省の戦争捕虜・戦闘時行方不明兵集計局(DPAA)関係者らが現地で簡単な確認作業を行い、烏山基地に戻ってから、あらためて確認の手続きを踏む予定と伝えられた。8月1日ごろ、ハワイへ遺骨を運び、DNA鑑定などを経て米国の家族とのDNA照合作業を行う。

 米兵の遺骨返還は、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が6月12日にシンガポールで行った首脳会談で合意し、共同声明に記された。朝米(米朝)は今月15日に南北軍事境界線がある板門店で遺骨返還に関する将官級協議、翌日に実務協議をそれぞれ開き、55柱程度の遺骨を27日に航空機で送還することで合意した。


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