セウォル号事故の賠償訴訟、国の責任を認める=韓国地裁(提供:news1)
セウォル号事故の賠償訴訟、国の責任を認める=韓国地裁(提供:news1)
セウォル号沈没事故の遺族らが、補償を拒否し国家の責任を問うために提起した訴訟で2年10か月ぶりに勝訴した。韓国の裁判所はセウォル号沈没事故に対する国の責任を認め、犠牲者に対する慰謝料として2億ウォン(約2000万円)を策定した。

 ソウル中央地裁は19日、チョン・ミョンソン4・16セウォル号家族協議会運営院長ら遺族らが国家と清海鎮海運を相手に提起した損害賠償請求訴訟で、原告一部勝訴と判決した。

 裁判所は「セウォル号沈没事故の犠牲者は具体的な状況が分からないまま長い時間、恐怖感にさいなまれ死亡した」とし「遺族も多大な精神的苦痛を経ており、現在も苦痛を強いられている」と述べた。

 続けて「現在まで、セウォル号沈没事故原因に対する責任の所在や賠償と関連した紛争が継続している」とし「セウォル号沈没事故が社会に及ぼした影響は重大で、二度とこのような事故が発生しないよう予防の必要性が大きい。他の一般的な事故とはことなり、特殊な事情があるという点を酌量した」と説明した。

 裁判部はすでに国の賠償金を受け取った遺族との公平性などを考慮し、慰謝料は犠牲者2億ウォン(約2000万円)、実親4000万ウォン(約400万円)と決定した。


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