特別検察官の許益範(ホ・イクボム)氏(資料写真)=(聯合ニュース)
特別検察官の許益範(ホ・イクボム)氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の進歩(革新)系与党「共に民主党」の元党員らによるインターネット世論操作疑惑などを政府から独立して捜査している特別検察官チームが、捜査開始から22日にして疑惑の中心人物と見なす元党員、キム・ドンウォン被告の側近の逮捕状を請求した。

 特別検察官チームは18日、ネット上で不正に世論を操作した罪に問われているキム被告が率いる団体で活動していた60代の弁護士について、政治資金法違反や証拠偽造などの容疑で逮捕状を請求したと発表した。

 この弁護士は国会議員総選挙直前の2016年3月、 キム被告とともに自身の高校の同窓である革新系「正義党」の魯会燦(ノ・フェチャン)院内代表と同団体の会合をあっせんし、魯氏に違法政治資金5000万ウォン(約500万円)を渡したことに関与した疑いが持たれている。本人は容疑を全面否認しており、魯氏も資金のやりとりを強く否定している。

 この弁護士はキム被告による世論操作をはじめ同被告らの活動に深く関与し、法律面でのアドバイスも与えていたとされる。キム被告が、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の腹心とされ現在は慶尚南道知事を務める金慶洙(キム・ギョンス)氏に対し、同弁護士を駐大阪総領事に推薦していたことも分かっている。

 特別検察官は同弁護士の身柄を拘束した上で、金慶洙氏ら政界関係者との関係や金銭授受疑惑などを調べる方針。場合によっては魯氏に出頭を命じる可能性もありそうだ。


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