安保理の北朝鮮制裁決議で禁輸品目に指定されている北朝鮮産の石炭が昨年2回にわたり韓国に運ばれていたことが確認された(コラージュ)=(聯合ニュース)
安保理の北朝鮮制裁決議で禁輸品目に指定されている北朝鮮産の石炭が昨年2回にわたり韓国に運ばれていたことが確認された(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】国連安全保障理事会が採択した北朝鮮制裁決議で禁輸品目に指定されている北朝鮮産の石炭が昨年2回にわたり韓国に搬入されていたことが確認されたことについて、政府が調査を開始したことが17日、分かった。  国連安保理北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが先月提出した報告書によると、ロシアで船積みされた北朝鮮産の石炭が昨年10月2日に仁川、同11日に慶尚北道・浦項に運び込まれた。 報告書によると、昨年7月から9月にかけ、6回にわたり、北朝鮮の元山港や清津港で石炭を積んだ船舶がロシアに移動して石炭を降ろし、石炭はパナマ船籍とシエラレオネ船籍の船で韓国に運ばれたという。 韓国に運ばれた北朝鮮産石炭の量は、仁川に運ばれたものは報告書に記載されておらず、浦項に運ばれたものは5000トンで、約32万5000ドル(約3651万円)分だった。 安保理は昨年8月に採択した制裁決議で北朝鮮産石炭の全面禁輸などの措置を決めた。同決議は北朝鮮が自国の領土から石炭、鉄、鉄鉱石を直接・間接的に供給、販売または移転してはならないと定めている。また全ての国が北朝鮮から該当物質を調達することを禁止するとしている。 これについて外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は17日の定例会見で「政府は安保理の対北制裁決議が忠実に履行されるよう、国際社会との緊密な協調の下に必要な外交的努力を続けている」とし、今回の件については韓国の関係当局で調査を進めているものと承知していると述べた。 同部当局者は「2件ともに情報が入る前に輸入申告と受付が全て完了し、船舶の韓国到着と同時に石炭が積み下ろされた」とした上で、同問題は関税法上の不正輸入の疑いで調査中と説明した。
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