会談する文大統領(左)とヤコブ大統領=12日、シンガポール(聯合ニュース)
会談する文大統領(左)とヤコブ大統領=12日、シンガポール(聯合ニュース)
【シンガポール聯合ニュース】シンガポールを国賓として訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日午前(現地時間)、ハリマ・ヤコブ大統領と大統領官邸で会談し、両国関係の発展、東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力、朝鮮半島情勢などについて意見交換した。 青瓦台(大統領府)によると、両大統領は両国が1975年の国交樹立以来、自由で開放された経済、域内の平和と安定という共通の目標を土台に多様な分野で実質的な協力を深め、発展させてきたことを評価した。 文大統領は、シンガポールがアジア諸国の中で、韓国と初めて自由貿易協定(FTA)を締結(2005年)し、ASEAN諸国ではベトナムに次ぐ韓国の貿易相手国であり、対韓投資1位の国だとしながら、堅実な経済協力が行われてきたと述べた。 また、第4次産業革命時代を迎え、先端製造業、人工知能(AI)、ビッグデータ、フィンテック、バイオ、医療など先端分野での共同研究や技術・経験の共有といった協力の拡大を強調した。 ASEANの今年の議長国であるシンガポールと緊密に協力することで、韓国とASEANの協力を実質的に発展させていくことを期待していると述べた。 ハリマ大統領は、東南アジアや南アジアなどとの協力拡大を進める韓国政府の「新南方政策」を歓迎しながら、ASEANスマートシティーネットワークとASEANサイバー安保センターの構築など、シンガポールが議長国として推進中の事業と新南方政策のシナジー効果を模索し、韓国とASEANの協力を拡大していくことを提案した。 文大統領は、6月にシンガポールで朝米(米朝)首脳会談が成功裏に行われたことに触れながら、会談開催地として朝鮮半島の非核化と平和定着に向け大きく貢献したことに謝意を表明した。 ハリマ大統領は、シンガポールがこれからも韓国政府の努力を積極的に支持し、協力していく考えを示した。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0