ソウル空港であいさつする文大統領夫妻=8日、城南(聯合ニュース)
ソウル空港であいさつする文大統領夫妻=8日、城南(聯合ニュース)
【城南聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)は8日午後、インド、シンガポールを国賓として歴訪するため、最初の訪問地であるインド・ニューデリーに向け京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)を出発した。 文大統領がインドなど南アジアを訪問するのは就任後初めて。文大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人はこの日から11日までインドに滞在する予定だ。 青瓦台(大統領府)は今回のインド訪問について、東南アジアや南アジアなどとの協力拡大を進める「新南方政策」を推進するための足場を確保する意味があると説明した。 インドではサムスングループの事業場訪問など経済に関連した日程が多く組まれた。 8日(現地時間)午後に世界最大のヒンズー教寺院を訪問。9日にスワラジ外相と会談した後、韓国・インドビジネスフォーラムで基調演説をする。9日午後にはサムスン電子の携帯電話の新工場の完工式に出席する。完工式にはサムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長も出席するため、文大統領と李副会長の接触があるか注目が集まる。 文大統領は10日に行われる公式歓迎式に出席し、モディ首相と会談する。 両国の経済界を代表するCEO(最高経営責任者)などが参加する「韓国・インドCEOラウンドテーブル」にも出席し、両国の政府当局と機関が協力するためのMOU(了解覚書)を交わすほか、共同メディア発表を行う予定だ。 経済関連の日程が多いのは、今回のインド訪問の主眼が韓国企業の現地市場開拓による新たな成長エンジンの模索にあるためとの見方も出ている。 青瓦台関係者は「インドは世界2位の人口を持ち、近い将来1位になるとみられている。経済も7%台の成長をみせている」とし、「わが国の経済も今の枠組みを抜け出し、新しい基盤を探さなければならないという課題がある。(両国の協力強化により韓国企業の)さらに積極的なインド進出を図るという意味がある」と説明した。 文大統領は10日午後にコビンド大統領と会談し、夕食会に参加。11日にはインドからシンガポールに移動する。
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