実務協議に出席した国防部のチョ・ヨングン北朝鮮政策課長(左)と北朝鮮のオム・チャンナム大佐(国防部提供)=25日、ソウル(聯合ニュース)
実務協議に出席した国防部のチョ・ヨングン北朝鮮政策課長(左)と北朝鮮のオム・チャンナム大佐(国防部提供)=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は25日、軍当局間の通信線の復旧問題を議論するための大佐級実務協議を行い、東海と黄海の両地区の通信線を復旧させることで合意した。韓国国防部が発表した。 国防部は会談後に出した報道資料で、南北首脳会談で署名された「板門店宣言」の軍事分野の合意事項を履行するためには軍の通信線の早期復旧が急務との認識で一致し、合意に至ったと説明した。 また「まず黄海地区の軍通信線を正常化するために必要な措置を迅速に履行することにした」とし、「東海地区の軍通信線は山火事によって完全に焼失したため、工事に必要な資機材や所要期間などを追加で協議し、近日中に復旧することにした」とした。 黄海地区の通信線は北朝鮮が遮断していたが、今年1月に復旧させた。音声通話のみ可能で、ファクスもやりとりするには光ケーブルを復旧させる必要がある。 南北は東海・黄海地域の軍通信線の復旧に関する実務問題については、文書による協議を続けていくことにした。 一方、国防部関係者によると、南北の艦艇間ホットライン(国際無線通信網)の稼動については、具体的な協議は行われなかったという。 黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近での南北艦艇間の無線通信は2004年6月の将官級会談で合意したもので、同月から順調に運営されたが、08年5月から韓国艦艇の呼び出しに北朝鮮が応じなくなり、稼働が中断している。 実務協議には韓国から国防部のチョ・ヨングン北朝鮮政策課長(陸軍大佐)、北朝鮮からはオム・チャンナム大佐が代表として出席した。
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