式典であいさつする李洛淵首相=25日、ソウル(聯合ニュース)
式典であいさつする李洛淵首相=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争の勃発から68年を迎えた25日、韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は政府主催の式典のあいさつで、朝鮮半島を巡っては昨年末まで戦争への不安が漂っていたが、今では恒久的な平和定着が模索されているとし、「今年2度の南北首脳会談と史上初の朝米(米朝)首脳会談により、朝鮮半島の非核化と平和体制確立にエンジンがかかった。こうした大転換を中国、日本、ロシアも支持している」と述べた。その上で、「どんな難関が生じても、信念と根気をもって朝鮮半島における平和定着と民族の共同繁栄に向け真っすぐ進みたい」と強調した。

 

 李氏はまた、政府は参戦兵への礼遇に最善を尽くしているとし、存命している元参戦兵を一人でも多く探し出す姿勢を示すとともに、北朝鮮と協力して戦死者の遺骨発掘も急ぐと約束した。南北軍事境界線を挟む非武装地帯での遺骨発掘が始まれば、海外から参戦した人々の遺骨も発掘できるだろうと期待を寄せた。

 李氏のあいさつを昨年の同式典でのあいさつと比較すると、南北関係の大きな変化を読み取れる。昨年の式典で、李氏は北朝鮮に対し「朝鮮半島非核化の道に出てくるべきだ」と呼びかけるとともに、北朝鮮が拘束している韓国人らの解放を求めた。


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