【北京聯合ニュース】中国を訪れている北朝鮮の金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が20日、北京所在の研究機関・中国農業科学院と北京市基礎設施投資有限公司を訪問したようだ。 いずれも5月に訪中した北朝鮮の朝鮮労働党幹部からなる「親善参観団」が訪れた場所に含まれている。金委員長が参観団の訪問先の中からこの2カ所を選んだようだ。中国との経済協力を模索しているとみられる。 北京の消息筋などによると、金委員長専用車のVIP用車両2台と随行員の車はこの日午前8時半(日本時間同9時半)ごろ、サイドカーの護衛を受けながら釣魚台迎賓館を出て北方面に向かった。その後、車列が農業科学院に入り、出てくる様子が目撃された。 ある消息筋は、北朝鮮は農業分野の改革に関心が高いとし、金委員長の一行が農業科学院に立ち寄ったようだと伝えた。 その後、釣魚台迎賓館に戻った金委員長は習主席夫妻と昼食会を行った可能性がある。 午後2時すぎ、再び釣魚台迎賓館を出発した金委員長一行の車両は北京市基礎設施投資有限公司に向かったとされる。 金委員長が同社を訪れたのは、中国横断鉄道などインフラ建設での協力を念頭に置いたものとみられる。別の消息筋は「金委員長が対北制裁の緩和などに備え大規模な経済協力を準備するため訪れたのではないか」とし、「道路や鉄道の建設に関連し、中朝間で協議すべき内容が多いだろう」と述べた。 金委員長一行の車両はその後、北京の北朝鮮大使館に向かった。北朝鮮の最高指導者が自国の大使館を訪れるのは異例。 大使館訪問後は北京国際空港に移動するとみられる。
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