共同記者会見を行う(左から)河野氏、康氏、ポンペオ氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
共同記者会見を行う(左から)河野氏、康氏、ポンペオ氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官とポンペオ米国務長官、日本の河野太郎外相は14日午前にソウルの外交部で会談した。ポンペオ氏は会談後に開かれた共同記者会見で、北朝鮮の非核化プロセスについて、「金正恩(キム・ジョンウン)委員長も今回のタイミングの緊急性を良く理解しており、非核化を早期に進めたいと思っている」と述べた。 また、12日にシンガポールで開催された史上初の朝米(米朝)首脳会談に触れ、「大きな機会、関係再設定の機会が生まれた」として、「歴史的に米朝関係の大きな転換点」と評価。「金委員長が完全な非核化を宣言したのは北東アジアだけでなく、世界の平和と安定に非常に重要」とした上で、「これは一つのプロセスであり、容易なものではない」と述べた。 対北朝鮮制裁については、「完全な非核化が行われてから制裁などを緩和することになる」として、「国連の制裁の解除は完全な非核化の検証が行われるまではない」と表明。「検証は非常に重要」との認識を示した。 その上で、「全世界と韓米日は北朝鮮の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)に向け努力する」として、「CVIDを共同声明に盛り込むことはできなかったが、その目標から後退しないことを明確に示した」と強調。「韓米日同盟は強固で、今後も北朝鮮問題を巡って引き続き連携する」とした。 ポンペオ氏は「トランプ大統領は金委員長が非核化を行えば北朝鮮に明るい未来があるだろうと述べた」として、「われわれはより強く安定したつながりと、豊かな北朝鮮を描いている。北朝鮮が全世界と統合された姿を描いた。金委員長もこうしたビジョンを共有した」と伝えた。 康氏はトランプ大統領が中止する考えを示し、議論が起きている韓米合同軍事演習について、「韓米同盟のレベルで軍当局が協議して決める問題」とし、「同盟の問題は強固な連合防衛態勢を維持するとの前提下であらゆる課題を取り扱っている」と強調した。 河野氏は北朝鮮と日本の首脳会談の開催に関して言及し、安倍晋三首相は拉致問題への解決に意欲を見せていると強調。拉致問題を含め問題解決につながる形で首脳会談が開催されることが望ましいとの立場を示した。
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