広域自治体首長選の候補者に「当選」の札をつける「共に民主党」の秋美愛代表=13日、ソウル(聯合ニュース)
広域自治体首長選の候補者に「当選」の札をつける「共に民主党」の秋美愛代表=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一地方選と国会議員の再・補欠選が13日実施され、与党「共に民主党」が勝利した。今回は文在寅(ムン・ジェイン)政権下で初めての全国規模となる選挙。南北融和などを進める政権が国民の信任を受けたことになり、文大統領にとって政局運営などで追い風となるとみられる。

 即日開票された選挙は14日午前0時半現在、共に民主党が広域自治体17か所の首長選のうち、ソウル市や隣接する京畿道など14か所で当選を確実としたか当選が有力視される。再・補欠選でも12選挙区のうち、与党が10議席以上を占める勢い。与党は今回の選挙後も国会で単独過半数に達しない見通しだが、議席の大幅増により昨年5月に誕生した政権の国政運営がスムーズになることが見込まれる。格差解消や若者の失業問題などの課題や融和的な対北朝鮮政策を進める上で追い風になりそうだ。

 同党の秋美愛(チュ・ミエ)代表は勝利宣言で「今日の勝利は国民みなさんの勝利。政権与党として、しっかりと課題に取り組む」と語った。

 一方、朴槿恵(パク・クネ)前政権の与党だった保守系最大野党「自由韓国党」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は敗北の責任を取って14日にも辞任する。洪氏の関係者が聯合ニュースに伝えた。今年の2度の南北首脳会談や選挙前日の朝米(米朝)首脳会談を受けての南北融和ムードの高まりが北朝鮮に厳しい姿勢の同党にとって逆風になった。


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