「霊山斎」とは亡くなった人の霊を仏の世界へ送るための仏教の儀式。 約2600年前、 霊鷲山での 釈迦の説法を再現したものだ。
いわゆる49日法要の一種で、霊魂が極楽浄土に行けるよう祈願し、仏法の教えを伝える目的で行われる。
6月6日、ソウル・新村(シンチョン)にある太古宗のボンウォンサでは8時間、「霊山斎」 が行われた。生きている人と死んだ人が一緒に仏の真理を悟って「離苦得樂」の境地に至ることに意義がある。儀式の手続きは幅広い伝統文化の要素を含んでいる。音楽やダンスの要素に加え、演劇の要素やその効果にも注目しなければならない。
儀式の進行中に「梵音」、「和唱」などが音楽の効果を出している。
一方では、これらの仏教音楽に合わせて「哱囉舞」(バラチュム)、「作法舞 」(ナビチュム)、「法鼓舞」などを踊る。
また、「三鉉六角」、「吹打」などの楽器が動員され、演奏が行われる。
ことしで30回を迎えるこの儀式で、唯一の仏教総合芸術文化祭を直接見ることができ、多くのソウル市民や仏教教徒、外国人観光客までが集まっていた。
「霊山斎」 は韓国の国家無形文化財の第50号に指定されている。
生者と死者の接点とも言われている分、8時間という時間は短かったかもしれない。
Copyrights(C)wowkorea.jp 0