米国大使館の門に突っ込んだ車=(聯合ニュース)
米国大使館の門に突っ込んだ車=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルで7日午後、女性家族部(省に相当)公務員の男が運転する車が米国大使館の正門に突っ込んだ事件で、警察は8日、男が犯行を認め「正気ではなかった」「米大使館に突っ込み亡命を申請すれば米国に行けると妄想した」などと供述したことを明らかにした。

 男は40代で女性家族部の課長級職員(書記官)。車はもともと所有者で同乗していた女性家族部傘下機関の幹部女性が運転しており、男は助手席に座っていたが、米大使館付近で男が運転を代わり、大使館の門に追突したことが車載カメラの映像から明らかになった。

 同乗した女性は、男が運転すると言い張ったため、特に考えなく交代したと警察に供述した。

 男は誇大妄想の症状で精神科にかかったことがあるという。昨年8月、女性家族部が米国に派遣する研修候補者に選ばれ英語の勉強をするようになってから症状が悪化したと警察は説明している。

 男は7日に現行犯逮捕された直後、「北朝鮮と絡む事情があり、米国に亡命したくて大使館に突っ込んだ」と供述したが、警察関係者は「北との事情、亡命申請などは論理的関連性のない話とみられる」と説明した。警察は男を特殊財物損壊の容疑で立件した。


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