4月は海外への配当金支払いが過去最多だった=(聯合ニュースTV)
4月は海外への配当金支払いが過去最多だった=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した国際収支(速報値)によると、4月の経常収支は17億7000万ドル(約1940億円)の黒字だった。74カ月連続の黒字だが、海外への配当金支払いが過去最多となり、黒字額は2012年4月(9000万ドル)以来の低水準にとどまった。 4月の商品収支(貿易収支に相当)は103億6000万ドルの黒字で、前年同月(115億4000万ドル)を下回った。半導体市況の好調や世界貿易の回復を追い風に、輸出額が515億1000万ドルと前年同月比で18カ月連続のプラスだった。輸入は原油輸入単価の上昇や半導体製造装置の導入などにより、同じく18カ月連続増の411億5000万ドル。 4月のサービス収支は19億8000万ドルの赤字で、2017年5月(16億4000万ドル)以来の低水準だった。米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反対する中国の旅行規制措置が緩和され、旅行収支の赤字が縮小したことが大きい。同収支の赤字は10億9000万ドルと、16年12月(10億3000万ドル)に次ぐ小ささだった。中国人が60.9%伸びるなど入国者数が23.8%増加し、訪韓客の消費が18カ月ぶり最大となったため。 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支は58億6000万ドルの赤字だった。過去最大の赤字。配当金支払いが75億7000万ドルに上り、配当所得の赤字が過去最大の65億1000万ドルに膨らんだことが響いた。韓国銀行の関係者は「3、4月は配当金支払いが集中するという季節的な要因がある上に、企業の収益改善と外国人投資家の株式投資の拡大が影響した」と説明した。
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