亡命した従業員を巡っては、情報機関の国家情報院が朴政権時代に強制的に集団脱北させたとする疑惑が浮上している(コラージュ)=(聯合ニュース)
亡命した従業員を巡っては、情報機関の国家情報院が朴政権時代に強制的に集団脱北させたとする疑惑が浮上している(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は29日、2016年に中国内の北朝鮮レストランから脱出し韓国に亡命した女性従業員12人を送還するよう韓国側に再度求めた。 朝鮮中央通信は同日の論評で「北南(南北)間に民族的和解と平和の気流が流れている今、被害者(女性従業員)の家族をはじめわが人民たちは期待を抱いて愛する娘たちが戻ってくることを待ちわびている」とした。 亡命した従業員を巡っては、韓国情報機関の国家情報院(国情院)が朴槿恵(パク・クネ)政権時代に強制的に集団脱北させたとする疑惑が浮上している。 同通信は従業員の集団脱北が「反人倫的・反人道的問題」だとしながら、同問題を解決することは平和と統一のための先決条件であり、南北関係の持続的な発展や朝鮮半島の平和と統一を望む韓国当局の誠意と意志を示す重要な契機になると強調した。 送還を拒否した場合は「板門店宣言の履行に逆行する重大な犯罪行為になる」と主張した。 北朝鮮は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)による2度目の南北首脳会談(26日)が開かれる前から毎日、対外宣伝用メディアを通じて従業員の送還を求めている。 北朝鮮が従業員の送還を連日求めているのは、6月1日に開かれる予定の南北閣僚級会談で、同問題を取り上げるための布石との見方も出ている。
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