ペンス米副大統領=(EPA=聯合ニュース)
ペンス米副大統領=(EPA=聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】トランプ米大統領が24日(米東部時間)、来月12日に予定されていた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)との首脳会談を突如取りやめる方針を表明した背景には、ペンス米副大統領に対する北朝鮮の非難が影響したことが分かった。また北朝鮮が首脳会談の準備のための実務会談の席に現れず、連絡にも応じないなど信頼を損ねたことも米国の感情を逆なでしたとされる。

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 米ホワイトハウス高官はこの日、非公開の会見で「昨晩ペンス副大統領を名指しして攻撃する内容の声明が(北朝鮮から)届いた」とし、「(声明は)米国を脅し、米国と会談場で会うか、『核対核の対決』をしようという内容だった」と述べた。

 この声明は北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が同日出した、ペンス氏のインタビューでの発言を問題視して同氏を非難する内容の談話のことだ。

 崔氏は談話で、ペンス氏を「政治的に鈍い間抜け」と非難するとともに「われわれは米国に物乞いのように対話を求めないし、米国がわれわれと対面しないなら、あえて引き止めない」と述べ、米国が北朝鮮と会談場で対面するか、核の対決上で対面するかは米国の決心次第だとした。

 ホワイトハウスの別の関係者はロイター通信に、「ペンス副大統領に対する北朝鮮の反応は『忍耐の限界』で、(米国が)首脳会談を取りやめるようにさせた」と述べた。

 この関係者は「北朝鮮との平和に対する希望は今もあるが、そうするには北朝鮮は修辞(話し方)を変える必要がある」とし、「北朝鮮が進んで通ろうとするならまだ開いている裏口があるが、それは少なくとも彼らの修辞方法を変えることと関連がある」と強調した。

 米政府は、北朝鮮の信義に反する行為に強い不満を吐露した。

 会見を行った高官は「ポンペオ国務長官が9日に訪朝した際、両者は先週シンガポールで会談準備のための実務会談を行うことにしていた」とし、「しかし北朝鮮は連絡もなく現れなかった。北朝鮮はわれわれをすっぽかした」と批判した。

 この高官は「北朝鮮に何度も連絡を試みたが、何の応答もなかった」としながら「このような対話の中断は深刻な信頼不足を暗示する」と語気を強めた。

 また、この日北朝鮮が北東部・豊渓里の核実験場を廃棄したことについても「北朝鮮は専門家を現場に招くという約束を破った」とし、「(現場取材を行った)米CBSテレビも、検証できる専門家がいないと報じた」と問題点を指摘した。

 一方、トランプ氏が金正恩氏に送ったシンガポールでの会談の中止を通知する公開書簡は、トランプ氏が直接口述し、書き起こしたものだと説明した。


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