21日に撮影された北朝鮮・豊渓里核実験場の衛星写真(38ノース)=(聯合ニュース)
21日に撮影された北朝鮮・豊渓里核実験場の衛星写真(38ノース)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が、23~25日の間に実施すると予告した北東部・豊渓里の核実験場廃棄の式典を24日午後にも行う見通しのなか、廃棄作業の手順に関心が集まっている。

 北朝鮮外務省は12日に発表した公報で、核実験場の廃棄について「実験場の全ての坑道を爆破する方法で崩落させ、入り口を完全に閉鎖した後、地上の全ての観測設備、研究所、警備区分隊の建物を撤去する方式で順次進められる」と説明した。また、核実験場の廃棄と同時に警備員と研究員を撤収させ、実験場周辺を完全に閉鎖するとした。

 この説明を踏まえると、北朝鮮は爆薬を使って坑道を全て崩壊させ、入り口を閉鎖した上で地上の設備を撤去するようだ。すでに核実験場の建物の一部を撤去し、その場所に木を植えるなど事前準備の動きがあったとされる。

 現在、豊渓里には四つの坑道があり、1回目の核実験に使用し汚染のため閉鎖された1番坑道と、2~6回目の核実験に使用した2番坑道を除く3番、4番坑道は、使用可能な状態で管理されているとみられる。このため、特に3番、4番坑道の完全な破壊、廃棄が行われるかが焦点となっている。

 核実験場の廃棄を取材するため訪朝した韓国の記者8人を含む5カ国の記者団は、付近の展望台などから廃棄作業を見守ると予想される。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は15日に撮影された衛星写真を基に、核実験場で坑道爆破を観測するための展望台の設置が進んでいると伝えた。

 韓国政府筋は、北朝鮮が坑道爆破の準備を終えているとの見方を示し、「きょうのうちに爆破が行われる可能性が高い」と伝えた。


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