LCCが業績を伸ばしている。左がLCC、右が大手航空会社(イメージ)=(聯合ニュース)
LCCが業績を伸ばしている。左がLCC、右が大手航空会社(イメージ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の格安航空会社(LCC)の業績が急成長している。LCC6社は1~3月期に本業のもうけを示す営業利益の合計が前年同期の2倍以上に伸び、韓国航空最大手の大韓航空を上回った。大手・アシアナ航空の営業利益も大きく改善した。

 23日までの暫定集計で、LCC6社の1~3月期の売上高は1兆1760億ウォン(1202億6000万円)と前年同期比34.2%増加した。営業利益は1861億ウォンで130.9%急増し、大韓航空(1768億ウォン)を超えた。

 韓国の航空業界は、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題の余波で中国路線の需要が完全には回復していないものの、東南アジアや日本など路線拡充戦略が奏功し、業績が改善した。1~3月期にウォン高が続いたことも、航空機リースなどで外貨建て借り入れが多い業界にとっては追い風だった。

 LCCのうち最大手チェジュ航空とジンエアー、ティーウェイ航空は、1~3月期としては過去最高の業績を記録した。

 チェジュ航空の売上高は前年同期比28.5%増の3086億ウォン、営業利益は70.6%増の464億ウォンだった。15四半期連続の黒字。

 ジンエアーは売上高が20.3%増の2798億ウォン、営業利益が55.8%増の531億ウォンと集計された。ティーウェイ航空は売上高が50.0%増の2038億ウォン、営業利益は194.0%増の461億ウォンと、すでに昨年通年の営業利益に迫っている。

 イースター航空は売上高1587億ウォン(36.1%増)、営業利益220億ウォン(566.7%増)、エアプサンは売上高1691億ウォン(33.0%増)、営業利益167億ウォン(173.8%増)だった。就航から2年になろうとするエアソウルは、売上高が560億ウォンで337.3%伸び、営業損益は18億ウォンの黒字に転換した。

 一方、大韓航空は売上高が3兆173億ウォンで7.4%増加したが、営業利益は1768億ウォンと4.3%のマイナスだった。昨年従業員に支給した奨励金が反映されたという。

 アシアナ航空の売上高は10.0%増の1兆6028億ウォンで、創業来最高を記録した。営業利益も144.5%増の643億ウォンと、ここ3年で最も大きい。

 国土交通部の関係者は「大手、LCCともに機材の追加導入や新規路線の開拓などに積極的で、今年の航空産業は成長が予想される」と述べた。


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