会見する白泰鉉報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
会見する白泰鉉報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は21日、北朝鮮が23~25日に行うとしている北東部・豊渓里の核実験場廃棄の式典取材に当たる韓国記者団の名簿を再度通知しようとしたが、北朝鮮は通知文の受け取りを拒否した。統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官が定例会見で伝えた。

 韓国側はこの日午前、南北軍事境界線がある板門店の連絡チャンネルを通じて名簿を通知しようとしたが、北朝鮮の連絡官は「指針がない」として受け付けなかったとされる。

 白氏は、韓国記者団が外された状態で核実験場廃棄の式典が行われる可能性を問われると、「いずれにしても廃棄が予定通り行われるよう期待している」と述べた。

 また、北朝鮮が廃棄の式典に関する費用などを韓国に要求したかとの質問には、「そうしたことはないと承知している」と応じた。北朝鮮が海外メディアの記者団に1人当たり1万ドル(約110万円)程度の査証(ビザ)発給費用を要求したとする報道を巡っては、「事実確認が必要だ」とした。

 北朝鮮外務省は12日、核実験場を23日から25日の間に坑道を爆破する方法で閉鎖するとし、韓国、米国、英国、中国、ロシアの記者の現地取材を許可すると発表した。だが北朝鮮は18日、韓国取材団の名簿受け取りを拒否。北朝鮮が韓国への非難を強め、南北関係が冷え込んでいることが背景にあるとみられている。

 こうしたなか、北朝鮮が取材の受け入れを表明した韓国記者団8人のうち4人は21日午前、北朝鮮が指定した5カ国の記者団の集合地である中国・北京に到着した。北京の北朝鮮大使館でビザを申請し、発給されれば22日にほか4カ国の記者団とともに北朝鮮へ向かうとみられる。韓国記者団の残り4人は21日午後に北京に到着する予定。


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