沖縄県の西表島(IUCNの報告書から)=(聯合ニュース)
沖縄県の西表島(IUCNの報告書から)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本政府が世界自然遺産に推薦した「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)の今年の登録が事実上、難しくなったことが確認された。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産センターのウェブサイトに公表されたユネスコの自然遺産登録の諮問機関、国際自然保護連合(IUCN)の評価書によると、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」は「登録延期」の勧告を受けた。 IUCNの評価は登録、情報照会、登録延期、不登録の4段階。推薦内容の抜本的な見直しを求める「登録延期」の勧告を受けると、推薦書の再提出後に再びIUCNの現地調査を受ける必要があり、今年の登録は極めて厳しくなった。 2015年末に活動期間が終わった韓国政府機関「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」によると、奄美大島は日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が強制徴用され過酷な労働を強いられた場所で、戦場に特攻隊を送る基地や大規模な労働部隊があった。沖縄にも数千人の朝鮮半島出身者が労働者や軍人として強制連行され、相当数の女性が慰安婦として動員された。 一方、07年に世界自然遺産に登録された「済州火山島と溶岩洞窟群」の遺産と領域の拡大に向け韓国が申請した「境界の小幅変更」については、評価書が公開されなかったが申請内容の一部が受け入れられたもようだ。 また、韓国が世界文化遺産への登録を申請してした「山寺、韓国の山地僧院」の7寺については、登録の可否を事前審査するユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が通度寺(慶尚南道・梁山)、浮石寺(慶尚北道・栄州)、法住寺(忠清北道・報恩)、大興寺(全羅南道・海南)の4寺の登録を勧告した。 最終的な登録の可否は来月24日からバーレーンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で決まる。文化財庁と大韓仏教曹渓宗は残る鳳停寺(慶尚北道・安東)、麻谷寺(忠清南道・公州)、仙岩寺(全羅南道・順天)の3寺も登録されるよう努力を傾ける方針だ。
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