昨年9月、北朝鮮の6回目核実験の際の揺れについて説明する韓国気象庁の担当者(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年9月、北朝鮮の6回目核実験の際の揺れについて説明する韓国気象庁の担当者(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が北部の豊渓里にある核実験場を23日から25日の間に廃棄すると発表したことの意味について、韓国青瓦台(大統領府)の高官は13日、北朝鮮が四つの坑道をすべて爆破し、研究者や作業員らを全員撤収させ実験場を閉鎖すると表明したことに言及した上で「将来に向けた最小限の核開発さえ行わないという意思表明」との見解を示した。 同高官は同核実験場にある四つの坑道のうち二つで計6回の核実験が行われたことに触れながら、これまでに実験が実施されていない「第3坑道」は完璧な形で維持されており、「第4坑道」も最近まで掘削が行われていたことを指摘。その上で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載するため、さらに核兵器を小型化、高性能化するための核実験を行うとの見方がある中での廃棄発表は「これ以上、実験しないという意思」と説明した。 北朝鮮は別の場所で核実験を実施することが可能との声も上がるが、同高官は「北で事実上、核実験をできる場所は豊渓里だけ」と述べた上で、今回の核実験場廃棄の発表を軽く受け止めてはならないと強調した。 廃棄の際のメディア公開の対象に日本が含まれていないことについては、「まだ北と日本の公式な対話が行われていないことが関係しているのではないかと思う」と述べた。
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