シンガポールの金融街=(AP=聯合ニュース)
シンガポールの金融街=(AP=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が史上初となる朝米(米朝)首脳会談を巡り、ホワイトハウスの参謀らがこだわったとされるシンガポールでの開催を受け入れた背景が関心を集めている。 北朝鮮は、さまざまな歓迎行事で朝米関係改善への意欲を伝えることのできる平壌での開催を強く希望したとされるが、結局は米国に譲歩した格好になった。初の首脳会談となるだけに、場所など付随的な問題で神経戦を繰り広げるよりも、米国首脳との直談判そのものに注力することを選んだとみられる。 形式より実利を重視する北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のスタイルが反映されたとの見方もある。米国の提案をのむことで会談に臨む北朝鮮の本気度を示し、朝米間に友好的なムードをつくるとともに会談で有利な立場に立つ狙いがあるということだ。 北朝鮮の上層部とつながりを持ち外交関係のあるシンガポールでの会談は不利ではないと北朝鮮が判断した可能性もある。シンガポール企業2社は、北朝鮮に上層部用とみられるぜいたく品を輸出して国連の北朝鮮制裁違反とみなされたことがある。 上層部出身の北朝鮮脱出住民(脱北者)は、シンガポールは北朝鮮のロイヤルファミリーがよく訪れてきた国だとし、北朝鮮との外交関係が良いと伝えた。 また、シンガポールは国際会議の開催経験が豊富で警備体制や安全性に定評があり、交通の利便性が良く取材環境も整っているため、朝米首脳会談の開催地として悪くないと評価される。
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