1987年に起きた大韓航空機爆破事件の遺族らが、事件の真実を明らかにしてほしいと要求。しかし大韓航空は「すでに再調査が終わった事件だ」という立場を見せた。(提供:news1)
1987年に起きた大韓航空機爆破事件の遺族らが、事件の真実を明らかにしてほしいと要求。しかし大韓航空は「すでに再調査が終わった事件だ」という立場を見せた。(提供:news1)
1987年に起きた大韓航空機爆破事件の遺族らが、事件の真実を明らかにしてほしいと要求。しかし大韓航空は「すでに再調査が終わった事件だ」という立場を見せた。

 大韓航空機858便家族会と大韓航空機858便真相究明対策本部は8日、ソウル・大韓航空西小門店の前で記者会見を開き、「1987年の大韓航空機爆破事件の真実を明らかにし、遺族に謝罪しろ」と要求した。

 大韓航空機爆破事件は、1987年11月29日にイラク・バグダードからソウルに向かっていた大韓航空機858便が空中爆発し、乗客・乗務員115人全員が死亡した事件。北朝鮮当局の指令を受けて爆破をしたと知られている金賢姫(キム・ヒョンヒ)は当時、韓国に押送されて死刑宣告を受けたが、1990年に特別赦免で釈放された。

 家族会代表のキム・ホスン氏は「大韓航空機爆破事件で我々は遺品一つ、遺体一体も見つけられなかった。ねつ造された事件のため、そうだ」とし、「115人が死亡した事件なのに事故がどうして起きたのか、飛行機がどこに落ちたのかも分からない」と批判した。

 この日、遺族と市民団体は、〇チョ・ヤンホ(趙亮鎬)会長が国家安全企画部と共謀した事実を明らかにし、司法的・道徳的責任を取ること、〇チョ会長が航空保安に関する責任を取り、遺族に謝罪すること、〇大韓航空機が事件の実態を明らかにすることを要求し、このような内容を含めた書簡を大韓航空側に伝達した。

 当時、犯人とされた金賢姫氏を警察に告発措置するとし、署名式をおこなったりもした。

 しかし大韓航空はこの日の午後、放送資料を通じて公式立場を明らかにした。

 大韓航空は「大韓航空機爆破事件は遺族の絶え間ない疑惑提起によって、2007年に政府レベルの“国家情報院過去事件真実究明を通じた発展委員会”を発足し、再調査をして終了した事件だ」と伝えた。

 続けて「当時、真実委員会は事件の実態が北朝鮮の工作員によって起きた事件であることを正式に確認するなど、これまでこの事件を取り巻く各疑惑を払拭した」とし、「大韓航空機爆破事件は政府レベルで大韓航空をはじめ、徹底した再調査を経て現地人の証言、捜索作業までおこなって真実究明発表まで公式におこなった」と述べた。

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