脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラをつけて飛ばした風船(資料写真)=(聯合ニュース)
脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラをつけて飛ばした風船(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮脱出住民(脱北者)でつくる韓国の団体が、5日に南北軍事境界線近くから北朝鮮に向けて体制を非難するビラをまくと予告したことについて、韓国政府は4日、南北首脳会談で署名された「板門店宣言」に違反するとして中止するよう求めた。 政府はこの日、統一部報道官名義で同問題に対する政府の立場を発表し、「北に向けてビラを散布するのは朝鮮半島の平和と繁栄のために南北両首脳が合意した『板門店宣言』の合意の精神に正面から違反するもの」と指摘した。 また「ビラ散布は軍事境界線周辺での軍事的緊張を高め、衝突の原因になる行為」とし、「朝鮮半島の平和と軍事的緊張の緩和のため、板門店宣言に従い、直ちに中止することが望ましい」と強調した。 政府はビラをまくと予告した団体に対し、先月30日、ビラ散布を中止するよう協力を要請したが、この日も公文書を送り、再度協力を求める方針だ。 政府は「ビラ散布に備え警察庁にもビラ散布に対する積極的な取り締まりを要請する計画」とし、「今後、民間団体との意思疎通を強化し、警察などの関係機関と協力して北に向けたビラ散布に断固として対処していく」と強調した。 また「政府は板門店宣言を支障なく履行することにより、南北の住民全てが幸せに暮らし、共に平和に繁栄していけるよう今後も努力していく」と説明した。 脱北者団体「自由北韓運動連合」は4日、軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山統一展望台の駐車場から5日正午にビラを散布すると発表した。
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