握手を交わす王毅外相(左)と李容浩外相=(新華社=聯合ニュース)
握手を交わす王毅外相(左)と李容浩外相=(新華社=聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】米朝首脳会談を控え、中国の王毅国務委員兼外相が2日に訪朝し、李容浩(リ・ヨンホ)外相との会談で、朝鮮半島の平和体制構築に向けた中国の役割を強調した。 4月27日の南北首脳会談に続き6月上旬までに米朝首脳会談が開かれ、朝鮮戦争の終戦を宣言して現在の休戦協定を平和協定に転換する問題が取り上げられる見通しだが、中国は平和体制構築のプロセスが中国を除く韓国と北朝鮮、米国の3者を中心に進められかねないとの懸念を強めている。そのため、北朝鮮との党同士の窓口である中国共産党中央対外連絡部の宋濤部長でなく、外相の王国務委員を急きょ北朝鮮に派遣し、朝鮮半島問題での「中国外し」を防ぐという強い意思を表明したとみられる。 中国外務省は2日、中朝外相会談後すぐにホームページ上で会談の事実を伝え、手を取り合う両外相の姿を披露した。中国が北朝鮮との関係改善により、北朝鮮の「頼もしい後ろ盾」として朝鮮半島情勢の変化を主導するとの意気込みを示したといえる。 王氏は李氏との会談で、3月下旬に北京を訪問した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と習近平中国国家主席の会談について「歴史的な会談を通じ、戦略的な意思疎通を強化することで一致し、中朝関係の新たな章を開いた」と成果を強調。また、「中朝の伝統的な友好関係は、両国の貴重な資産として途絶えることなく継承、発展させるべきだ」と呼び掛けた。 王氏は南北首脳会談の成功を祝い、米朝首脳会談での進展を願うとしながら、「中国は北朝鮮との意思疎通を強化し、朝鮮半島問題の解決に積極的に乗り出す」と強調した。朝鮮半島問題で中国を外してはならないと念押ししたといえる。 中国外務省の華春瑩副報道局長は2日、「中国は常に朝鮮半島の平和と安全を守っている」とし、「中国は朝鮮半島の平和体制構築に向け、引き続き適切な役割を果たす」と述べた。 中国共産党機関紙系のメディアや専門家も、王氏の訪朝に合わせて一斉に、朝鮮半島問題での中国外しをけん制した。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0